スウィートガール、大ピンチ!?
わたしの名前は三條梓、聖清女学園高校の三年生よ。でも、それは地球上での仮の姿なのね。実は、地球の平和を密かに守っている宇宙平和部隊員スウィートガールなのです。
尊敬する母、そしてわたしの先生でもあるスウィートレディと一緒に、悪の組織ダークシャドウと戦ってるのよ。うーん、でもね一生懸命やってるんだけど、わたしが未熟なせいで、お母様に迷惑かけちゃうことも多いのよね。この前なんか、敵に捕まって十字架に磔にされちゃったの。
いやあーん! 思い出させないで! とっても屈辱的な思いさせられたんだから。すごく、すごく恥ずかしかったわ。これからもピンチになるのは覚悟してるけど、磔にされるのだけは二度と嫌ね。
こんなわたしだけど、高校生活の方も結構楽しんでるわ。まわりの人たちは、みんなわたしの事を、すごい美少女だとか言ってくれるんだけど、そうなのかなあ?
自分で言うのもなんだけど、性格はめちゃ明るいのよ。常に回りに人が絶えないわ。クラス委員もしてるのね。
自己紹介はこれくらいにしといて、今日はみなさんだけに、わたしが経験したちょっとエッチな大ピンチの話を教えてあげるわ。
その朝、通学途中のわたしが乗っていた電車はすごく混んでいた。
(やだなあ。ぎゅうぎゅう詰めじゃない)
尋常じゃない混み方で身動き一つできない。わたしは外の方を向いてドアに体を押し付けられていたのね。その時だった、わたしのすぐ後ろについていた中年サラリーマン風の男が、わたしの耳元で囁いた。
「声を出すな! お前はスウィートガールだな?」
普通の人間には聞き取れない小さな声だ。でも、超人的な聴力の持ち主であるわたしには聞こえたのだ。男が続けた。
「俺はダークシャドウの大幹部だ。少しでも動いたり、声を出したら電車を爆破するぞ」
わたしは激しく動揺した。わたしの正体を知っていたり、わたしにしか聞こえない声で話しかけたり、ダークシャドウに間違いなかった。電車を爆破する? わたしにとって、この電車の乗客全員を人質にされたのと同じ事だ。しかし、声を出す事はできないのだ。
わたしは神経を張り詰め、全身を固くした。だが――
(えっ!?)
次の瞬間、わたしはお尻に変な感触を感じたのだ。誰かわたしのお尻を撫でている!
「フフフ、なかなかいいケツしてるじゃないか、スウィートガール。しばらく楽しませてもらうぜ」
ダークシャドウの男だった。なんという事だろう! 人質を取られて、わたしが抵抗できないのを幸い、こともあろうに、わたしに痴漢を働こうというのだ!
(い、いやっ、触らないでっ!)
でも、声を出したら電車が爆破されてしまう。悔しいけどじっと耐えるしかないの。それまで、わたしは痴漢なんてされたことなかった。おそらく、わたしの発する強いオーラみたいな物が変態どもを寄せ付けなかったのだろう。痴漢って、お尻を撫でられる程度のモノだなんて甘い認識しかなかったんだけど……
ダークシャドウの痴漢男は、聖清女学園の制服であるチェックのミニスカートの上から、わたしのお尻をいい様に撫で回し続けた。本当なら、引っぱたいて警察に突き出してやるんだけど、この状況では、わたしには何もすることは許されていないのだった。
――ああ……いやあ……悔しいっ!
男は巧妙にわたしの背中に密着していた。超満員状態の電車内では、誰もわたしが痴漢されていることに気付いていない様だ。誰もわたしを助けてはくれない。声を上げて助けを求める事はできないのだ。体中をゾクゾク、と嫌悪感が走り抜けていた。
–あっ!
思わず、大声を出しそうになり危ういところで踏み止まった。痴漢男が、わたしのスカートの中に手を差し入れてきたのだ。いやっ! いやっ! そんなこと止めて! お尻を直接触られるなんて絶対ごめんだわ!
でも、乗客を人質に取られているわたしは何も抵抗することはできないのだ。頭の中がパニックになっていたわたしは、どうしていいかわからず、されるがままだった。
卑劣な痴漢男はそれをいい事に、わたしのパンツの上からお尻の肉をつまんだり、撫で回したり、やりたい放題だった。絶対に許せない!
それにしても正義の美少女ヒロインが、満員電車の中で痴漢されて、じっと我慢するしかないなんて、ありえないシチュエーションだわ。こんな事があっていいの!?
「グフフ、大きく柔らかくて張りもある。いい尻肉してるな、スウィートガールよ」
卑怯者の痴漢男は、わたしの事をを辱めようとしてか、わざとそんないやらしい話をしてきた。もちろん、他の乗客には聞こえないようにである。確かに、安産型のお尻してるって言われた事はあるけど、あんたにそんな事言われたくないわ! でも、わたしはじっと黙って我慢するしかできないのだった。
――ううっ……今度は何をするつもりなの!?
今度は、痴漢男がわたしのパンツを触っていじくり始めたのだ。何をされるのか、不安に襲われたが、すぐに分かった。男は、巧みにパンツの布を真ん中に寄せ始めたのね。そして、わたしのお尻の割れ目に食い込ませようとしたの。やだっ! Tバックのパンツになっちゃう! そして、容易く目的を達成すると、丸出しになってしまったわたしのお尻を直接触り始めた。
「最高の手触りだよ、いやらしい尻だ。おっと、声を出すなよ」
痴漢男は、わたしのお尻を弄びながら、わたしに言葉責めも浴びせ続けた。肌を上気させながら、唇を噛み締めてこの恥辱に耐えるしかない。
――も、もうやめて! これ以上汚らわしい手で触らないで!
わたしは心の中で絶叫した。でも、どうしようもない。乗客の命を救うために、正義のヒロインであるわたしは、黙って悶え苦しむしかないの。痴漢男の破廉恥な行為は更に、エスカレートしていった。
いつの間にか、卑劣な痴漢男はわたしのスカートの中に手を二本突っ込んで撫で回していた。Tバックみたいに食い込ませたパンツの両端に沿って指二本でなぞったり、両掌でお尻の両側をこねくり回したり、好き放題わたしのお尻を弄んでいた。
――ああっ、もう止めて!
苦悶の呻き声も出す事は許されないわたし、ところが、その手の動きが突然止まった
のね。わたしは、いぶかると同時にちょっとだけホッとしたけど、すぐに自分の甘さを思い知らされた。
痴漢男は、なんと大胆にもわたしのパンツの両脇に手をかけてきたの。わたしはギクッとした。
――いやあん、パンツを下ろされちゃう!
表立った抵抗ができないわたしは、なんとか食い止めようとして両脚を開こうとしたんだけど、ギュウギュウ詰めの電車の中で、少しだけしか開けなかった。逆に男は自分の右脚をわたしの両脚の間に差し入れてきた。閉じることができないようにするためだ。
――いや! いやっ! 電車の中でパンツ脱がされるなんて嘘でしょ。
しかし、どんなにありえない展開であっても、これは現実なのだ。痴漢男はまたしても、わたしにいやらしい言葉をかけて来た。
「どうだ、スウィートガール? 満員電車の中でパンティ脱がされる気分は」
憎らしい! いい気分であろうはずがないわ! だけど、言い返す事すら許されないのだった。わたしのパンツはゆっくりと下に下ろされていった。そして太腿の真ん中くらいで止まる。巧妙にも、スカートの裾ぎりぎりで外からは見えないようにされたの。
ああん! これでわたしの下半身は完全に無防備な状態にされちゃった。次は、一体何をされるの?
痴漢男は、わたしの少し開いた太腿の間に右手を差し入れてきた。そして太腿を少し撫で回した後、少しずつ手が上に上がってきた。そして、これ以上の恥辱は嫌、というわたしの願いも虚しく、その汚らわしい手はわたしの股間にピタリと張り付いたの。
――くうっ!
わたしは、またしても悲鳴を上げそうになるところを、すんでのところで踏みとどまった。男が話しかけてくる。
「フフフ、スウィートガールよ、イイ気持ちにさせてやるぜ。ただし、声を出したら、たちまちドカーンだ」
痴漢男が、いやらしい指の動きで、女の子にとって一番恥ずかしい部分の辺りをまさぐり始めた。
――いやっ! そんなことしないで……
何も抵抗できないわたしは、ひたすら耐えるしかない。そして、それまでの嫌悪感とはまるで違う、電撃のような感覚がわたしの全身を襲った。
「スウィートガールのクリちゃん、み~っけ」
おどけた口調で、わたしへの処刑宣告が告げられた。痴漢男の指がわたしの最も敏感な性感帯を触れたのだ。それまで、一度も性体験がなく、自慰行為すらしたことのないわたしだった。だれにも触れさせたことのない聖地に、よりによってこんな形で土足で踏み込まれるなんて……
――あーっ! な、なんなの!? このエッチな感覚……
男の指が動き始め、わたしのクリトリスを刺激し始めたの。すると、どうしたことだろう。
それまで経験したことのない淫らな感覚がわたしを襲ってきたのね。
痴漢男は容赦なく、わたしの恥ずかしい場所を責め立てて来た。それまで未体験の官能的な感覚、淫らなウェーブがわたしを包む。
――こ、これが‘感じる’ってやつなの?
こんないやらしいことをされてるのに、どうしてだろう? いい気持ちになってしまうなんて。
「いいだろう? 感じてきたかスウィートガール?」
男は、臆面もなく淫靡な囁きを続けてきた。
――ち、違う! わたしは痴漢されて感じるような淫らな女じゃない!
頭の中では必死に抵抗したが、わたしの身体から理性の衣が少しずつ剥ぎ取られていくのを感じ取っていた。
――んっ……ああっ……ううっ……
すでに、心の中ではわたしは喘ぎ声を上げて悶えていた。人々の命を守る正義のヒロインとしての最後のプライドだけが、本物の喘ぎ声を出すのを防いでいたの。
そんなわたしの思いを踏みにじるように、痴漢男は更なる凶行を試みてきた。もう一方の空いた手でわたしのお尻の割れ目をまさぐると、なんと指をお尻の穴に入れようとしてきたのね。
――ああっ! そ、そこはダメ! 入れさせてはいけない!
しかし、あっさりと男の指がわたしのもう一つの恥ずかしい穴に入ってきた。もういやよっ! 前と後ろから同時に責めたてられ、わたしはもう理性を失う寸前に追い詰められた、一体どうなっちゃうの?
痴漢でイカされそうになったわたしだったが、ようやく電車が次の駅に着いた。わたしの目の前のドアが開き、乗客の人たちがドッと外に溢れ出た。
わたしは、それに乗じて右手で痴漢男の手首を掴み、左手でズリ下げられたパンツを上げながら、男を電車の外に引きずり出した。
そして、ホームの端っこの人気の少ないところまで行くと、強烈な一本背負いで、憎い痴漢男を叩きつけてやったわ。
すると、どうだろう。サラリーマン風の男は正体を現した。ダークシャドウの大幹部と称していたその男は、なんとチンケな下級戦闘員だったの。
「ちょっと、あなた! ダークシャドウの大幹部じゃなかったの!?」
「オレはこの通り下級戦闘員さ。たっぷり楽しませてもらったぜスウィートガール」
「ええっ!」
「そうそう、爆弾の話も嘘さ。爆発なんてしねえよ」
「なんですって!」
そう、わたしは卑劣な痴漢行為に耐える必要なんて全然なかったのね。おのれ! わたしの怒りは燃え上がった。下級戦闘員相手なら変身する必要なんかない。キックをお見舞いしてやった。戦闘員は吹っ飛んだ。
「さ、最高の尻だったぜ、スウィートガール……」
そう言い残して戦闘員は消滅した。
それにしても、必死で耐え続けたわたしの我慢は一体何だったの? いやあん! 触られ損じゃないの! もう、悔しいっ! 恥ずかしいから、お母様や妹のさやかには絶対に秘密よ。それから今度痴漢に遭ったら、すぐ捕まえて警察に突き出してやるわ。
じゃあね♪