浴衣ノーブラ痴漢電車 その1
盛夏をわずかに過ぎても、アスファルトを焼く日差しには容赦が無かった。
太陽が沈んでもなお、湿気と熱に満ちた夜風がだらりと巷間を流れていて
過ごしやすい一日、という概念を否応無く人々に思い出させる。
時計の針が不機嫌そうに「へ」の字を作る午後八時。
漆戸美穂はそのとき、鏡の前で悪戦苦闘していた。
「ん……もぅ、何コレ」
室内に誰も居ないと分かっていても、言葉が漏れる。
「なぁぁぁっ、ムズい」
苛々して、珍妙な唸り声をあげてしまった。
といっても、彼女がしているのは
腰紐を後ろで交差させて、ヘソの下あたりで超結びするだけの作業である。
しかし手先が不器用なうえ、やや短気な彼女にとっては
これですら十分に難儀なものとなっていた。
結局、浴衣を一人で着るのに三十分近い時間を費やしてしまった。
腰紐の上に巻かれた伊達締めが、いかにも「素人が結びました」というような風情で
美穂は鏡に向かって軽く溜め息を吐く。
それでも浴衣姿はそれなりに見られるな、と彼女は密かに自分を賞賛した。
後ろに結った栗色の髪は、和服と調和してはいないものの
現代的な美しさを持っている。
V字の襟元は女性らしい丸みのある隆起を描いていて
浴衣独特の清楚さとコントラストを描いていた。
あえて露出しないことで逆に色気を醸す、日本独自の奥床しさ。
などと、彼女自身そこまで考えているわけではさすがになかったが、とりあえず
――私結構可愛くない?
などとしばし悦に浸ることは出来た。
テーブルに置かれた携帯電話が、平井堅の陰気な声で歌いだした。
友人からのメールだとすぐに分かる。
「もう会場着いてるよ、何してんの?」
浴衣を着るのに手間取っていたと知られれば、
ひとしきり笑われてしまうことは分かっていたので、
「もう向かってる」と書いて返信した。
それから彼女は携帯電話を伊達締めの中に押し込もうとして
また四苦八苦し、結局電話を持っていくことを諦めた。
電話を携帯しないことに少しだけ不安はあったが、
昔の人は電話を携帯しないでも生活できたそうなので大丈夫だ、と
いい加減に自分を納得させる。
美穂が中学校に入るころには、すでに携帯電話は普及し始めていたので
携帯電話が無い日常を、彼女は想像も出来なかった。
昔の人々はどうやって待ち合わせをしていたのだろう。
家を出ると、改めて自分が浴衣を着ていることを意識してしまう。
素肌に直接触れる布の感触がどうも落ち着かないのだ。
温泉旅館に泊まったときにしか感じたことのない感覚である。
おかしな格好で外に出てしまったみたいで、気恥ずかしい。自然と猫背になってしまう。
道をすれ違う人の視線を感じるたびに、
「私、変じゃないよね」と窓ガラスに映る自分の姿を確認する。
全国至るところで夏祭りが行われる季節であり、
花火大会の行われている場所が近いのだから、
浴衣の女など珍しくないはずである。
自意識過剰になってるだけだ、と自分に言い聞かせる。
そろそろ花火が始まるころだろう。ずいぶん遅くなってしまった。
家で留守番している携帯電話は、今頃着信で震えているはずだ。
美穂は浴衣姿のまま、地下鉄駅の階段を下りていった。
コンコースにチリ一つ落ちていない最新の地下鉄駅と違い、
香院寺駅は寂れた雰囲気を至るところに残していた。
錆びて汚れた階段の手すり。便座に汚物の付着した和式トイレ。
手をかざしても自動で水が出てこない蛇口。
老いた駅員は、どこか囚人を思わせた。
美穂は切符を自動改札に通して、ホームに立った。
幸い、次の電車はそれほど待たなくても良さそうだ。
花火大会に向かう人でごった返していると予想していたが、
思いもよらずホームには人影が無かった。
いつもこの路線はこんなに人が居ないのだろうか。
普段は乗らない美穂には分からない。
「電車が参ります、黄色い線の内側に下がってお待ち下さい」
放送が流れたので、彼女は電車の来る方向に目をやった。
やってきた電車は、酸素を運ぶのが仕事だといわんばかりに空いていた。
「人少なっ!」
美穂も思わず突っ込む。
真ん中あたりの車両に乗り込んで、彼女はしばらく座席を見回す。
座るどころか、寝そべっていても文句を言われなそうなほどに人気がない。
しかし、シートが余り清潔でなさそうだと感じた美穂は
結局ドアのそばに立って、手すりを掴んだ。
それから、ふと、さっきまで自分が立っていたホームに目線を送る。
そこに、老いた駅員が立っていた。
瞳が光を反射せず真っ黒で、穴のように見える。
顔中に刻み込まれた年輪のような皺。
わずかに、哀れみのようなものを感じさせる表情。
目を逸らしたほうがいい、という気持ちが湧いたが
それより早く電車が動き出した。
「次は~陸前浪岡~陸前浪岡~」
無機質な声の放送と共に、車窓に地下鉄のライトが流れていく。
美穂は浴衣の胸元をつまんで、ぱたぱたと扇いだ。暑い。
湿気のせいもあり、布が皮膚に張り付くような感触がある。
やっぱ携帯もってくれば良かったかな。
何の気なしに、そう考えた。
一駅一駅の間隔が長い。退屈で、中吊り広告を何遍も眺める。
花火、始まってるな、きっと。
そう思って、彼女は溜め息をついた。
電車がスピードを落として、次の駅に滑り込んでいく。
ホームに立っている人の群れ。
前の駅とは打って変わって、陸前浪岡駅には乗車客が多かった。
彼らはドアが開くと、蟻の群れのように無規則に車内の乗り込み
「座っておけば良かったかな」と考える美穂を周囲を囲繞した。
客の乗車が終わり、ドアが閉じる。
車内の人口密度が一気に上がると同時に湿度と気温も上昇し、、
美穂にとってはそれ以上に心理的な圧迫感が増したと感じられた。
なぜこんなに威圧を感じるのだろうか。
少し考えて、彼女は乗り込んできた乗客のほとんどが男性であることに気付いた。
体の大きさもさることながら、男の体臭、体温、視線等が
異性の彼女には特に強く知覚されてしまう。
男性の集団に囲まれる、というシチュエーションは
余り心地いいものではない。
また溜め息をついて、美穂は窓を見る。
漆黒の車窓に、憂鬱そうな女の顔が映った。
しばらく美穂は、自分の顔をしげしげと眺めていた。
剃ったり抜いたりしていないのに、整ったラインの細い眉毛。
その下に、ラグビーボール形の目が力強い視線を放っている。
小さい顔に、目や口などのパーツが強い主張を出していて
大和撫子には程遠いが、欧米的な魅力を持っていた。
トータルで「気の強そうな美人」とまとめられる程度の顔立ちである。
これは彼女が幾度か言われた形容だ。
そのまま、数分が経っただろうか。
「車内での携帯電話の通話はご遠慮下さい」という放送が掛かるのと
ほとんど同時に、車窓に映る顔が歪んだ。
もちろん、放送に驚いたわけではない。
美穂は自分の身体に加わった圧力に反応して、左手をばっと動かした。
右手で手すりを掴んだまま、左手で自分の尻を押さえた。
すでに圧力は無くなっている。
後ろを振り向くのも不自然だと思ったので、美穂は窓を見て
背後の人間を確認した。
メガネをかけた小男が、ぼんやりと空を見つめている。
心ここにあらずといった風情だ。
「何食わぬ顔をしている」ように見えるのは、自分の勘ぐりだろうか。
電車の揺れのせいだったのだろうか。
自分の尻に当てられたのは、間違いなく手の甲だった。
触れる、というよりは、押す、に近い感触。
電車の揺れに押されたのだろうか。
下着を着けていない身体が、急に心もとなく感じられた。
浴衣の腰紐が解けたら、それだけで裸体なのだ。
痴漢か否かを判別するの、痴漢自身以外の人間には難しい。
そのため、泣き寝入りや冤罪が後を絶たないのである。
よって、ひょっとしたら痴漢かも知れないと疑いを抱いたのならば
その真偽を確認するより先に、手を打たなくてはならない。
それが痴漢、というよりも犯罪に対する処方の基本である。
このことを踏まえると、このときの美穂の対応は遅すぎたといえる。
彼女は尻に数回の触感をおぼえながらも、何も反応しなかったのだ。
どう反応すべきか迷ったということもあった。
心のどこかに「まさか痴漢なわけないよね」という根拠の無い盲信もあった。
「そうであって欲しくない」という心理が、それを後押しする。
だから彼女は、背後の男の手の甲が「当たりを確かめている」ことにも
全く無頓着なままだった。
陸前浪岡を出て二分後。
――痴漢の時間が始まった。
男の掌が、彼女の右の尻を包んだ。
美穂の両肩が、びくんと一度跳ねる。
遅まきながら、彼女は見に迫る危機を現実のものと捉えた。
ここですぐに、きっと男を睨みつけるのが普通の対応なのだが
美穂はそれをせずに、窓ガラスごしに男を見た。
鼻の下をだらしなく伸ばした男が、「いいもの見つけた」というような表情で
つり革を見ている。口が半開きで、下唇をやや前に突き出している。醜悪だ。
「撫でる」と「揉む」の中間くらいの強さで、
マッサージのようにゆっくりと、男は美穂の尻肉を弄んだ。
性衝動に突き動かされながらも男は、
「もう少しやっても大丈夫かな?」「そろそろヤバイかな?」というように
相手の抵抗の意思を探る理性も残しているようで、
美穂に痛みを感じさせるような触り方をしなかった。
車内の湿度と温度はますます上昇しているように彼女には感じられた。
「痴漢されてることを知られるのが恥ずかしい」という想いと
「周囲に助けを求めることが恥ずかしい」という勝気なプライド。
見ず知らずの男の娯楽のために身体をまさぐられていることへの怒り。
自分が犯罪の被害者になっている現実への当惑。
一切の愛情や慕情を含まない、純粋な性欲をぶつけられていることへの恐怖。
周囲に女性が居ない状態で、誰も信用出来ないという不安。
それら全ての感情がない交ぜになり、最終的に彼女は
大声を出して助けを呼ぶことをしなかった。
首だけで振り返り、美穂はじかに男の顔を睨む。
なめくじに塩をかけるが如き、必殺の対応だ。
これをもう少し早くやっていれば、彼女はこの後の過酷な運命を
逃れられたのかも知れない。
しかし、この時点で既に「睨み」は、沸点に達した男の劣情を止められるものでは無かったのである。
男は両手で、美穂の尻をまさぐりはじめた。
少しずつ、揉む力が増してきていることが分かる。
彼女の抵抗力を探る時間は終わったらしい。
ここからは単純に、男の中にどろどろと沸き起こった肉欲を
彼女に対して吐き出すだけの、獣じみた行為の時間だ。
浴衣の上から、男は女性の尻肉の感触を存分に楽しんでいた。
ぐいと鷲づかみにして、押し、引っ張り、広げる。
そして尻肉の裂け目に、自分の性器を押し付ける。
さらにそれを上下にこすり付ける。
美穂は何度も振り返っては睨みつけ、唇を尖らせたり
手すりを掴んでいない左手で痴漢の手を払った。
しかし、女の片腕で、男の両腕とジャブの打ち合いをすれば
どうなるものかは目に見えている。
蝿を振り払うように、美穂の左手は男の手を叩こうとする。
執拗な愛撫を避けるために、腰を左右に動かす。
彼女自身は、その必死な抵抗の動作が
痴漢にとって、とても可愛らしく移っていることに気がついていない。
上下左右に振られる美穂の尻を、追いまわすねっとりとした男の掌。
男の体自体が、美穂の背中に密着しているのが分かる。
汗の匂いが、ただでさえ苛立っていた美穂の表情をさらに強張らせる。
彼女は膝を折って、中腰の姿勢になった。
無理矢理男の掌を引き剥がす。
「ふっ!」という腹から出す呻きが美穂の口から漏れた。
その刹那である。
男の右の掌が、手すりを掴んでいた美穂の右腕の下から滑り込み
彼女の左乳房を掴んだ。
「ひやっ!!」
悲鳴を、彼女は最小限に堪えた。
尻を触られているときとは全く違う危機感。
それは交通事故に例えれば、
「オカマを掘って前の車のバンパーをへこませた」と
「人を撥ねて大怪我をさせた」というくらいに違う。
彼女のその後の人生を変えかねないほどの身の危険である。
尻を触るのには「どさくさ紛れ」の行為であるが
乳房に触れるのは明確な「性欲の表出」であり、はっきりとした害意である。
男は美穂の左乳房を浴衣の上からたぷたぷと揺すった。
それから掌で揉んで、その形を変形させる。
一方で男の左手は彼女の尻から太股、膝と動き
その目的地が陰核にあることが美穂にはすぐに分かった。
わざとやっているのかと思うほど、背後の男の息は荒かった。
口を閉じているため、熱気を含んだ息は全て鼻から噴出される。
グラタンをさまそうとしているみたいに(鼻息でさます奴はいないだろうが)
「ふうー、ふぅー」と吐息を美穂のうなじに吹き付ける。
振り返ったら顔に浴びてしまいそうで、美穂は目の前の窓ガラスごしにしか男の顔を見られなかった。
右手で美穂の身体を抱き寄せつつ、乳房を弄んでいる。
左手は脚の付け根に忍び寄り、彼女の性器を弄ろうと狙っている。
男の性器は、彼女の尻の割れ目に押し付けられたまま上下し
そのたびに、びくんびくんと不気味に鳴動する。
そして、それらの悪意ある攻撃を、必死で払いのけようとする美穂の両手。
周囲の人間は、この痴態に気がついているのだろうか。
ほとんどの人間が静止している車内において、
美穂と痴漢だけが、獅子舞のようにかくんかくんと動いている。
声は漏らさないようにしているつもりだが、
その動きの大きさは人目について当然だろう。
美穂は周囲に助けを呼ぶという選択肢を
最後まで選ぼうとしなかった。
それは誇りや気丈さといったものに由る抵抗ではない。
単純な羞恥心である。ある意味で、まだ彼女に余裕があったということだろう。
自分ひとりで対処したい。
美穂はそう考えていた。
具体的な方法をいえば、次の駅で痴漢を叩き落して駅員に引き渡す、というものだ。
それが出来ると、彼女はまだ思っていた。
浴衣の上からでも、彼女の乳房はよく形を変えた。
小指と薬指と親指で絞り上げるようにゆっくりと揉みほぐしては、
人差し指と中指で、乳首を挟むように刺激する。
下からたぷんたぷんと持ち上げては、指先でぐにぐにと押し撫でる。
彼氏や、一緒に着替えている女友達に触られるときとは全く違う
強烈な不快感に、美穂は身を捩った。
体の表面に、虫が這っているような生理的嫌悪感。
首筋から服の中にゴキブリが入ってきたら、きっとこんな風に鳥肌が立つのだろう。
そして何より、彼女の人格や人間性というものをまるで考慮していないであろう
背後の痴漢の価値観が、彼女にとっては恐ろしく、そして不愉快であった。
窓ガラスごしに、男の目が見える。
空腹時に、美味い食べ物を見つけたときのような瞳。
それは、歓喜や幸福といった人間らしい感情とはかけ離れたものだ。
さっき見た、老いた駅員の目と同じだ。美穂はそう感じた。
「次は~房野台~房野台~」
放送と聞いて反応したように、男の手が浴衣の中に侵入した。
美穂の様々な感情が、怒りという形に統一されていく。
調子に乗るな。
人を何だと思っている。
彼女の肌にじかに触れ、いよいよ興奮が昂ぶってきたのか
男は美穂の耳元に唇を当てて、荒い息とともに言葉をかけた。
美穂にしか聞こえないように、小さな声で。
「オッパイ、大きいねぇ」
当然それを言われても、彼女にとっては不快感が増すだけなのだが
痴漢自身にとっては、士気の鼓舞として大いに効果があったらしい。
動きが活発化しているのが美穂にも分かった。
電車の速度が遅くなっていく。
次の駅へと滑り込むための準備。
一区間をこんなに長く感じたことはかつて無かった。
美穂は安堵の思いを感じつつ、裾から滑り込んでいる男の手を掴んだ。
引っ張り出して、駅員に突き出してやる。
助けを呼ぶのではなく、飽くまでも自分自身で。
身体に力を入れた。
股間を撫でようとしている男の手に対抗して全力で股を閉じる。
電車が止まろうとしているのに、男は行為を止めようとしなかった。
却って好都合だ、と美穂は勝気に思う。
なにせ逃げられるほうが困るし、それでは完全に泣き寝入りだ。
さほど綺麗でも広くも無い、房野駅に電車が滑り込む。
ホームには人気が無かった。
ドアが開いた。
美穂が丹田に力を込め、男の身体を引っ張ろうとした刹那。
彼女の体が反対に車内方向に倒れた。
前傾状態から後ろに引きずりこまれたため、腰が痛む。
痴漢に引っ張られたのだ。
そして、美穂は誰も電車を降りないことに気付く。
自分の浴衣がはだけて、まるでスリットが入ったみたいになっている。
付け根ぎりぎりまで露わになった片脚と、上半分が丸出しになっている乳房。
彼女は周囲を見渡した。
にやにやと笑みを抑えきれない様子の男、男、男。
その目は一様に、あの駅員と同じ穴のような漆黒の闇だった。
ここに至って初めて、美穂の恐怖心が戦意を押し潰した。
彼我戦力差を一瞬で感じ取り、戦いを避ける方向に思考は働く。
だが、敵の動きは彼女の頭より素早かった。
車内に引きずり込まれた美穂の活路を断つべく、
ドアの前に数人の男が動く。壁の役割だ。
包囲され、今までの十数年の人生でかつて無かった危機に陥りながら
このとき彼女は頭のどこかで思っていた。
変だ。
サラリーマン風のスーツの男、皮シャツにサングラスの中年男性
小太りでおかっぱ頭のオタクっぽい男、そして背後のメガネ。
なぜこの男達はこうも統制が取れた動きをするのか。
それは本能的というより、合理的で洗練を感じさせる集団行動だった。
――まるで最初から、痴漢するために電車に乗っていたかのように。
美穂は大声を出して助けを呼ぶ、という選択を取らなかった。
何か寓話の世界の出来事のように、現在の状況を俯瞰している自分がいて
そんな自分に「何してるの、早く逃げて」と叫んでいる自分も居た。
そしてそのどちらも、自分では無いような、非現実感があった。
恐らく、物理的にまだ苦痛を感じていなかったせいだろう。
背後の男以外が手を出してきていないというせいもあった。
現状を把握する回路が、脳内で断線でもしたみたいに
彼女の思考は止まってしまった。
俗に「頭が真っ白になる」という状態である。